こんばんわ、むーぽんです。
今日は、ちょっとバレエのテクニック的な話をしたいと思います。
それは、鍵足(カギアシ)のこと。
実は私は、カギ足が苦手。怖くてびくびくしながらやっています。
しかし、次に踊るバリエーションにカギ足が登場するため、避けて通れないことになってしまいました。
そこで、、、
悪い意味でカギアシになっている!!という表現を使う場合もありますが、今回はポワントで使う技の一つとして取り上げています。
※わざと甲を前に出さずに立ちます!!通常の立ち方とは違いますのでご注意を!!
カギ足(カギアシ)ってそもそも何?
これは、ポワントで立ちっぱなしでトントンしたり、立ちっぱなしでパを踏む技になります。
分かり易いのは、カギ足のあるバリエーションで観ると、二リチの最初の部分とか、サタネラの中盤に出てくる前アチチュードからの回転トントン(動画5:00辺りから出てきます)、ダイアナの冒頭部分(動画0:20辺り)に出てくる後ろアチチュードのトントントンも有名ですね。
タリスマンより二リチのVa
二リチは本当に最初の部分で、立ったまま歩いて出てきます!!これもグキ率高そう。怖い!!
サタネラのVa
サタネラに関しては、カギ足のまま横に移動しながらストゥニュをしたりもしています。後半部分に登場します。起用に立ったまま横に移動するので注目してみてください!!
ダイアナとアクティオンよりダイアナVa
これもやっぱり冒頭部分でトントンがやってくる。しかも後ろアチチュード。これも難易度高し。
カギ足がめっちゃ怖い(苦手な)理由
こうみると、数ある有名なVaには必ずカギ足トントンは入ってきます。
ドルネシアのVaや、ジゼル1幕のVaなんかは、ずっとバロネで一直線にトントンしてます!!
立ったまま進む、飛ぶ系のものは全部カギ足でやってます。
あー、怖い。観ている人は軽やかな足さばきでウットリしますが、やっている側は確実につま先と足首が死にます!!
そもそも、なぜカギ足が怖いのか?
それは、甲があって、足首が柔らかい人特有の感じ方のような気もします。
カギ足は、トウシューズの先を垂直に床に落とす動きなので、わざと甲を出さずに足首を固定して行います。甲がある人はこの感覚を掴むのが難しいと思います。
前のめりになってグキッと足首を捻挫しないか不安になります。
まじ恐い。
カギ足のコツ
動画でコツを説明しているので、挑戦する場合は参考にしてみると良いかもしれませんが。
ドルネシアVaのバロネとんとんですね。
しっかり足首をホールドすることと、体幹つまり上半身のぶれを極力無くすことがコツのようです。あと深いプリエですね。
書くのは簡単だけど、やるのは結構ハードルが高いのですよ!!
自分のカギ足ポイントを探る
これは、技術面では動画の通りなんですが、自分に当てはめてやった場合に、ポワントのどこに体重をかけると安定するのか試行錯誤した方が上達が早いです!!
足首のホールド感が強く保てて、綺麗に見える体勢をバーでつかまりながら見付けることが大事なように思います。
実際に、人によって足首の柔らかさや甲の出方は異なるので、ポワントの先に体重をかける時に安定するポイントは若干変わるのかなぁと思うわけです。
足首が強靭で、甲があまり前に出ていない人にとってはカギ足は簡単で、特に練習せずとも軽々トントンすることができる人もいます!!
見てて羨ましい限り!!
それでも怖いなら、ポワントを変えてみるのも手かも!
どうしても怖い場合、ポワントをボックスが固いものに変えてみるのもありです。
実際に私は変えました。カギ足の入ったVa用にポワントを変えたのです。
ポワントの先が垂直に床に刺さるもの、水平でブタ鼻が広いものを選んで履いてみると意外にやり易かったりもします。
左が今のポワントで右が前に使っていたのポワントです。
左:グリシコ ミラクル LM 右:マーシャ

ボックスが左(新しい方)の方が大きくて、深いのが分かりますか?
ポワントのボックスを横から比較してみると。

上のポワント(古い方)は先に向かってカーブしていますが、下のポワントはほぼ直線ですね。
続いて、ブタ鼻の断面を比べると、若干左(新しい方)の方が大きいです。

ここまでポワントでも形状が異なります。
カギ足に関していえば、わたしは今のポワント(左側)の方が乗り易いです。
しかし、ジャンプ系の多いVaには不向きで、細かい動きが多い場合には古いポワントの方が自分は動きやすいです。
回転する時の使用感は両方ともそんなに違いはありません。
ボックスが大きいので、アレグロとかはちょっと重い感じがします。
もちろんソールの固さも少し異なりますが、そこは許容範囲内のものを選んでいます。
最後はポワントの形状の話になってしまったんですが、踊り易いかそうでないかでポワントは変えても問題ないと思います。
足に負担が少ないものを選ぶことは、決して悪いことではないです。
むしろ無理して履いた結果、足の形状が変わったり外反母趾になったりしたら大変です。
ずっと同じポワントを履かないといけないわけでも無いので、踊る演目の特徴から最適なポワントを履き比べて決めてみても良いと思います。
是非参考にしてみてくださいね!!
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