こんにちは。むーぽんです。
昨日のバリエーションのリハーサルで、こんなやりとりがありました。
「先生、できればこのバリエーションをトウシューズでやってみたいのですが・・・」
これ、大人リーナにとって、非常に勇気のいる発言ですよね。
まずは、バレエシューズで振り写しを終わらせて、何度か踊ったうえでの相談です。
そもそも、大人リーナの場合、トウシューズを始めて何年位で踊れるまでに成長するのか気になりませんか??
そもそも、トウシューズは習って何年目で履けるものなのか
これは、個人差があると思います。特に大人の場合は子供と違って体の成長への負担は無いので、バレエの基礎的な動きが身に付いていれば、履くことはできるように思います。
子供の場合は、9歳~10歳位で履くことが多いです。
これは、4歳からバレエをスタートしているとすると、5年目位でトウシューズを履くことが許可されるイメージですね。
これを参考にすると、大体週2~3回のレッスンで5年目でデビューする感じですね。
バレエの基礎的な動き、バーレッスンからセンターレッスン(アダージオ、アレグロ、グランジャンプ)を無理なくこなせるようになるには、5年位は必要な気がします。
トウシューズを履いても問題ないか先生に聞いてからスタートしよう
もし、トウシューズを履いてみたいと思ったら、まず先生に相談してみてください。
生徒さんの身体の特徴や習得スピード、レベルは間近でみている先生が一番分かっていますので、率直に聞いてみるのが安心です。
子供の場合も、履けるレベルかどうか先生が判断します。
例え年齢が9歳でも、バレエを始めたばかりの子供には絶対履かせません。
まず、トウシューズの入門クラスから始める
いきなりトウシューズのクラスに挑戦するのは無謀です!!
比較的に大きなバレエ教室には、トウシューズの「入門クラス」が用意されていますので、入門クラスに通うことをお勧めします。
※週1回で数か月間かけて立ち方を学ぶクラスです。バレエシューズのレッスンと並行して受講して下さいね!!
トウシューズの選び方、リボンの付け方、結び方からスタートして、バーから離れて立てるように、簡単な動き(エシャッペ、シュッス、パッセ、ピケ・アラベスク等)ができるようになるまでしっかり学びます。
最初はシュッスやエシャッペ、パドブレのように両足で立って両足で下りる動きから入ります。
恐らく、片足での動きは入門クラスの後半の方に出てくると思いますが、これらの動きをマスターするのが本当に難しいのです。
そして、バーから離れて片足で立つ時は、とんでもなく怖く感じるはず!!
こける恐怖との闘い・・・
(正しく、膝を曲げずに立つのは本当に難しいんですよね。)
そして、立てても綺麗に下りれないという壁もまた存在します。(プリエを使って綺麗に下りること。)
バレエシューズのレッスンでドゥミで出来ていなかったことは、トウシューズでもやっぱりできません。そういうものです。
そうなると、バレエの基礎的な動きをマスターしてからトウシューズに移行するという道筋はある程度決まっているように思いますよね。
※バレエを始めてすぐにトウシューズを履けると思っている人が実は多いけれど・・・
基礎的なことが十分にできていれば、「トウシューズを履く準備もOK!!」ということになるのかもしれません。
バリエーションに必要な動き(ステップ)とは
「じゃあ、入門クラスを終えて、いざ!!バリエーションクラスに挑戦!!!」
っといきたいところですが。
そもそも、どこまでの動きをマスターしていればバリエーションに挑戦できるのかっていうのを知りたいですよね?
バリエーションの初級編として「ブルーバード」のバリエーションに挑戦した場合を想定すると、どんな動きが最低でも必要なのか書いてみますね。
・フェッテ・アラベスク(アチチュード)、ピケ・エカルテ
・パドブレ
・エシャッペ
・パッセ(カギ足!?)
・ピルエット
・シェネ
参考動画を観てもらうと分かるのですが、ブルバードでも振りはバレエ団によってかなり異なります。
冒頭部分は、アラベスクだったり、エカルテだったり、アチチュードだったり、先生によって違うと思うので、それはやってみないと分かりません。
最低でも必要な技を書き出してみたんですが、結構難しいものばっかりですよね。
しかも苦手なカギ足が!!(わたしだけかもしれないけど)
ブルバードはバリエーションの初級に分類されることが多いです。バリエーションのデビューでこれを選択する教室は多いはず!!
あと、もう一つ初級編と言えば「ペザントVa」ですね。
・ピケ・アチチュード
・ピケ・パッセ
・カギ足でのステップ
・ポワントでグランジュッテ
・ピケターン斜め横断(ヤバいので太字)
動画もどうぞ。心の声バージョンですが・・・辛さが分かりますよ!!
ペザントVaも初級なんですよね。難しいポワントワークが割と少なめなんですが、最後にピケターンがあります。これが試練ですね。
※ポワントで立っての動きは少なめ。逆にポワントを履いてのジャンプ等がポイントのVa。
意外に難しいのが、固いポワントを履いてグランジュッテを沢山しなければいけないということ!!
初級に分類されるバリエーションでもソリスト級が踊るものなので、簡単ではないのは動画を観れば分かるかと思うのですが、見た目以上にやってみるともっと難しく感じるかもしれません。
それでも、上の二つのVaは初級に分類されるのです。
それ以外のリラの精、オーロラ姫Va、キトリVa、金平糖の精、海賊、など有名な踊りは難易度がグーンと上がります!
予め動画で予習してから挑戦する
何も知らないでいきなり振りを覚えるよりは、動画で音楽と動きは何となく把握しておくと心の準備ができるのでおススメです。
トウシューズで踊る場合、足の動きに考えが集中し振り写しに意識がいかないかもしれません。
振り写しの段階まではバレエシューズで行い、音かけで踊る時にトウシューズを履くのも良いと思います。(振り写しの段階からトウシューズを履いていると足が痛くなってしまうかもしれないので)
そして、到底トウシューズでは踊れないと思ったら、脱いでバレエシューズに履き替えることもできます!!
絶対に無理しないことが大事です。トウシューズでの挑戦はいつでもできるので、その時は恥ずかしがらずに先生にバレエシューズにすることを言いましょう!!
楽しんで踊れないならバレエシューズでも良い!
これ。
本当に大事です。楽しくバレエを踊ること。
トウシューズにしたせいで楽しく踊れなくなったのなら、それは本末転倒なので潔く脱ぎましょう。
トウシューズを履きこなせるようになってから、再度アタックしても遅くありません。
楽しく踊ることが一番大事なので、出来ないことで苦しみ続け嫌になってしまっても良くないですよね。
綺麗な姿をみせたいと思った時に、トウシューズで踊ることが果たして正解なのか?バレエシューズの方が音に乗れて正しく表現ができるなら、そちらの方が断然良いのです。
大人リーナが長くバレエを楽しむには、無理をしないこと。(ケガはしたくない!!)
出来ないことは焦らず時間をかけてゆっくり挑戦すること。
これに尽きると思います!!
私も、無理はしません。
出来ない技はドゥミでやったり、回転数を減らしたり、振りを変えてもらうこともあります。レベルに応じて、出来る範囲で楽しむようにしています。
そんなこんなで、今週のリハーサルでトウシューズで挑戦する友達がいるので、応援していきたいと思います!!どんな感じだったのかも後日お知らせしたいと思います!!
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